タンニン

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植物タンニンの分類

植物タンニンは、大きく2つの性質のものにわけることができます。

  • 縮合型タンニン(Condensed tannin)
  • 加水分解型タンニン(Hydrolyzable tannin)

縮合型タンニンはカテコール系(Catechol group)、ピロガロール系(Pyrogallol group)に属しており、これらにはそれぞれ、様々な特徴があると言われています。

タンニンの含有部位と分類

代表的な植物タンニンを縮合型と加水分解型に分類すると、次の表のようになります。

含有部位 縮合型 加水分解型
木質部 ケブラチョ チェストナッツ・オーク*
樹皮 ミモザ(ワットル) オーク*
ガンビア
ミラボラム
莢(さや) タラ
虫嬰 五倍子(中国ガル)
没食子(トルコガル)

※縮合型も含むタンニン・・・*

なぜ、縮合型と加水分解型の性質を持つタンニンがあるのか?

タンニンを稀塩酸で煮沸すると、縮合型タンニンは不溶性の沈殿を生じ、加水分解型に属するタンニンは加水分解して、水溶性の物質を生じます。
しかし、これまで縮合型タンニンだとされていたミモザ(ワットル)も、その成分中に加水分解型タンニンを含んでいます。
このように精査していくと、ほとんどのタンニン剤が両方の性質を合わせ持っているとも言えます。

縮合型と加水分解型の特徴

それぞれのタンニンには、次のような特徴があります。

特徴 カテコール系 縮合型 ピロガロール系 加水分解型
溶液の色 赤み・赤褐色 黄み・黄褐色
耐光性 弱い 強い
ホルムアルデヒド、および
塩酸で煮沸した場合
完全に沈殿して、樹脂を形成する 不完全、または沈殿しない
金属・重金属に対して 反応・変色する 反応・変色する
糖分 少ない 多い
pH 4.2~4.5 2.3~4.5
凝集力 強い 中程度
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